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岡山の女性一級建築士と建てる家
「住まいづくり」に関する疑問や質問を皆さんは多くお持ちだと思います。
今までデザインしてきた住宅を紹介しながら、女性の目線で「住まい」に関するポイントを
「デザイン」「プラン」「コスト」それぞれのライフスタイルに合った住まいを提案していきます。
住まいづくりのポイント
【コスト(予算)】
やりくり上手＆想いを込めて
皆さんはどんな家に住みたいですか？
きっと夢や希望はいっぱいあるはずです。
でも、現実には解決しないといけない
難問もいっぱい！
一番大きな問題はコスト（予算）
じゃないでしょうか？
せっかくのマイホームなのに
全然想いのこもっていない安売り住宅
なんてもったいないですよね。
限られた予算の中でも、
想いの詰まったデザイン住宅を造りましょう！
「こだわるトコロ」と「しぼるトコロ」の
メリハリをつけてください。
「予算をかける部分」と
「予算を削る部分」です。
全てを削っていくと「夢のない家」に
なってしまい楽しくないので、
「ここだけはこだわるぞ」って
ところは大事にしましょう。
例えば、「キッチンを居心地良くしたい」とか
「吹抜けのあるリビングにしたい」とか。
その代わり、寝室は寝るだけなのでシンプル＆極小面積におさえる…etc
「こだわるトコロ」と「しぼるトコロ」を
ちゃんと納得しながら造った家は、
愛着のある家になります。
やりくり上手事例「手作り家具の家」
キッチン・洗面台はタイル貼りの造作キッチン
どうやってコストをしぼったのか？
- キッチンなどの既製品ってかなり費用がかかるんですよ。
大工さんに手造りしてもらうことで「予算を抑える」＆「デザインインテリア」とするのです。
ただし、高価な既製品にあるような充実した機能性は諦めてもらいました。 - プランをシンプルにすること。
できるだけ真四角で、構造的に単純にすることで構造材の無駄をなくしました。強度もしっかりしますよ。 - 外観の形に特徴を持たせて遊び感覚を楽しみましたが、外壁材などはできるだけ安価な物を使用しました。
欲をいえば、外壁は塗り壁にしたかったのですが、そこはグッと我慢しました。などなど…アイデア次第でローコスト住宅を楽しみましょう！
住まいづくりのポイント
【デザイン】
ちょっとした工夫で
あんな家、こんなインテリア…いろいろ思い描くのは楽しいですね。
でも、実際に具体的に表現するのは
難しいものです。
雑誌や写真を集めて、
ご自分のイメージをまとめてください。
あれも良いこれも良いと
グルグル迷ってしまうでしょうが、
自然とご自分のカラー（好み）が
分かってきます。
しっかり迷いながら納得して選択すれば、
愛着のある家ができあがりますよ。
ちょっとしたワンポイントを加えるだけで、
オンリーワンのインテリアになります。
造作家具が雰囲気を変える
造作家具をつけると、
部屋全体の雰囲気が落ち着きます。
でも、家具屋さんに頼む造作家具って
結構費用がかかるんです。
そこで、大工さんに造ってもらいました。
細かい精密な仕上がりは無理ですが、手作り感のあるやさしい雰囲気に仕上がりました。
階段にインテリアの要素を加える
オープン階段があるとそれだけでインテリアになります。
リビングに造作家具をつける余裕がなければオープン階段はいかがですか？
玄関は家の顔
玄関は家の「顔」と言われます。
ちょっと他と変わったアクセントをいれてみました。
玄関床にはタイルを貼るのが一般的です。
ここでは「豆砂利洗い出し」という日本の伝統技術に
タイルを埋め込むという変わった組み合わせをしてみました。
豆砂利は雨が降っても滑らないし落ち着いた雰囲気があります。
そこにイエローのタイルを埋め込んでポイントにしました。
床のタイルと壁のガラスブロックの色で遊んでみました。
玄関ポーチをウッドデッキで造りました。
外国の映画で玄関先がウッドデッキになってるのを見たことがありませんか？
ガラスブロックを使うと平坦な壁にポイントができてそれだけでインテリアになります。
玄関ホール正面の壁にカラーガラスを３個だけコロコロっと埋め込んでみました。
カラフルで楽しいでしょ？
住まいづくりのポイント
【プランニング】
生活しやすい導線を
ライフスタイルは人それぞれ。
ご家族の1日の行動をイメージしながらプランを考えていきましょう
【参考例①】
この家のご家族は、帰宅したらすぐに手を洗って部屋着に着替えるそうです。
なので、１階の洗面所の隣に家族みんなのクローゼットルームを設けました。
帰宅後に2階の自室に行く手間が省けますよね。
なおかつ、奥様が洗濯物をしまう手間が1箇所ですみます。
ご主人は車が大好き。
ビルトイン車庫は絶対に譲れません！
工具収納スペースも設けました。
そして、何よりも車庫から直接玄関に入れると、
雨の日も濡れずにすみますよね。
【参考例②】
無駄を省いて面積をギリギリまで抑えたプランです。
まず、玄関ホールがありません。
海外では一般的なことですが、
玄関扉を開けたらそこがリビングです。
狭い玄関ホールを省略して広いリビングを選択しました。
家族の外出と帰宅を奥様がいつも見守ってくれます。
キッチンを斜めに設置することで、空間に変化をもたせました。
斜め配置によってできた隅っこ空間を収納スペースに。
このキッチンに奥様が立つと、ダイニング・リビングだけではなく
明るい南庭も一望することができます。
キッチンの裏にバックヤード(裏庭)を設けています。
洗濯物を干したり、ゴミをまとめたりと便利です。
